「防災グッズは用意してあるから大丈夫」そう思っているあなた、 その備えは本当に十分でしょうか?
2024年元日の能登半島地震を見ても分かるように、 現代の災害では従来の防災対策だけでは不十分な場面が多々あります。
特に長期間の停電は、 私たちの想像以上に生活に深刻な影響を与えることが明らかになりました。
9月1日、 防災の日に改めて考える災害への備え
毎年9月1日は防災の日。 1923年の関東大震災から101年が経った今、 私たちはどんな備えをすべきなのでしょうか。 近年の災害を振り返ると、 地震だけでなく台風、 豪雨、 猛暑など、 様々な災害が年間を通じて発生しています。
あなたの住んでいる地域は安全だと思いますか?実は、 日本に住んでいる限り、 どこに住んでいても何らかの自然災害のリスクがあるのが現実です。 だからこそ、 「まさか自分が」 ではなく、 「いつか自分も」 という心構えで防災対策を考える必要があります。 日本は防災大国であるにもかかわらず、 割の世帯はほとんど災害への備えができていません、 3日分の水を備えられている家庭の割合、 ご存知ですか?
なんと、 2割以下です。水で2割以下ならその他の防災グッズはもっと備えられていないでしょう。 そんな中、 大災害が起きれば、 ほとんどの人は災害発生直後から深刻な物資不足に陥り、 国内はたちまちパニックになります。
備えていなければ、 あなたもこのパニックの渦に巻き込まれることになるでしょう。
現代の災害で最も深刻な問題=停電の恐怖
「電気が止まっても、 懐中電灯があれば大丈夫」 そう思っていませんか?しかし、 現代の停電は想像以上に深刻な問題を引き起こします。
・スマートフォンが使えない恐ろしさ
災害時、 家族の安否確認や避難情報の収集、 救助要請など、スマートフォンは文字通り生命線です。 しかし、 充電が切れてしまえば、 ただの文鎮と化してしまいます。 あなたは最後にスマートフォンなしで1日過ごしたのはいつですか?
・冷蔵庫の中身が全滅する現実
せっかく備蓄していた冷凍食品や生鮮食品が、 停電により数時間で使い物にならなくなります。 夏場では特に深刻で、 食中毒のリスクも高まります。 冷蔵庫の中身を1週間分買い物した直後に停電が起きることを想像してみてください。
情報が入らない不安 テレビ、 インターネット、 ラジオ 娔電池切れの場合娘 が使えなくなると、 外の状況が全く分からなくなります。 この情報遮断による不安は、 精神的な負担となって家族全体にのしかかります。 特に小さなお子さんがいる家庭では、 親の不安が子どもにも伝わってしまいます。
・夏の暑さ、 冬の寒さが命に関わる
エアコンや暖房機器が使えないと、 熱中症や低体温症のリスクが高まります。 特に高齢者や乳幼児がいる家庭では、 温度管理は生命に直結する問題となります。
○本当に必要な防災グッズ 超キホン
災害時に本当に必要なものは何でしょうか。 リストを見ると「あれもこれも」 となりがちですが、 まずは最低限必要なものから揃えていきましょう。
1、 水と食料:生命維持の最優先事項
・水は1人1日3リットル、 最低3日分
「うちは2リットルのペットボトルが6本あるから大丈夫」という4人家族の方、 実はそれでも足りません。 4人×3リ
ットル×3日=36リットル必要です。 飲料水だけでなく、歯磨きや手洗い、 簡単な調理にも水は必要になります。
・食料は普段食べているものを多めに
非常食というと乾パンを想像しがちですが、 普段食べ慣れないものは災害時のストレス下では食べにくいものです。 レトルトカレー、 缶詰、 カップ麺など、 普段の食事の延長で考えましょう。 子どもがいる家庭では、 好きなお菓子も心の支えになります。
・ローリングストック法の活用
備蓄食料は 「備蓄しっぱなし」 ではなく、 普段の食事で消費しながら新しいものを買い足す 「ローリングストック法」 がおすすめです。 賞味期限切れの心配もなく、 いざという時に「賞味期限が1年前に切れていた」 という悲劇を避けられます。
2、 衛生用品:意外と見落としがちな必需品
・簡易トイレの重要性
断水すると水洗トイレが使えなくなります。 大人1人1日5回として、 4人家族なら1日20回分が必要です。 この現実を想像してみてください。 「近所のコンビニで」 と思っても、災害時にはコンビニも営業していない可能性があります。
・清拭用品とマスク
お風呂に入れない状況が続くことを考え、 体拭きシートやドライシャンプーがあると快適度が大きく変わります。 また、倒壊した建物の粉塵や避難所での感染症対策として、 マスクは必須アイテムです。
・女性や乳幼児特有のニーズ
生理用品や乳幼児のおむつ、 ミルクなども忘れがちですが、代替が利かない重要なアイテムです。 特に生理用品は、 避難所では入手困難になることが多いため、 多めに備蓄しておきましょう。
3、 照明と情報収集
・各部屋に1つずつの懐中電灯
停電は夜に起こるとは限りません。 日中でも建物内は暗くなることがあります。 懐中電灯を探している間に怪我をしては本末転倒です。 ベッド脇、 玄関、 キッチンなど、 各所に配置しておきましょう。
・電池で動くラジオ
スマートフォンの電池節約のためにも、 電池式のラジオは重要です。 手回し充電機能付きなら、 電池が切れても使用できます。 AM/FM両方受信できるタイプを選びましょう。
4、 その他の必需品
救急用品 絆創膏、 消毒液、 痛み止め、 胃腸薬など、 基本的な薬類は必須です。 持病がある方は、 普段服用している薬を最低1週間分は備蓄しておきましょう。
防寒・防雨対策 毛布、 レインコート、 軍手など、 体温調節と身体保護のためのアイテムです。 特に冬場の停電では、 防寒対策が生死を分けることもあります。
現金 災害時はATMが停止したり、 キャッシュレス決済ができなくなったりします。 小銭も含めて、 ある程度の現金を用意しておきましょう。
5、 忘れがちだけど重要な備え
・家族の連絡方法を決めておく
災害時に家族がバラバラの場所にいた場合、 どこで待ち合わせるか決めていますか?携帯電話がつながらない状況も想定して、 複数の連絡方法や待ち合わせ場所を決めておくことが重要です。
・近所との関係づくり
「隣に住んでいる人の名前を知らない」 という都市部では珍しくない状況ですが、 災害時は近所の助け合いが生死を分けることもあります。 普段からの挨拶や、 町内会活動への参加は、 防災対策の一環でもあります。
・ペットの備え
ペットを飼っている家庭では、 ペット用の食料や水、 トイレ用品、 キャリーケースなども必要です。 避難所はペット同伴不可の場合もあるため、 事前に確認しておきましょう。
○現代の防災用品・停電対策の新常識
ここまでは従来の防災グッズについて説明してきましたが、現代ではもう一つ重要な備えがあります。 それが電源の確保です。
・スマートフォン時代の電源対策
今や生活に欠かせないスマートフォンですが、 災害時にこそその真価を発揮します。 安否確認、 情報収集、 懐中電灯代わり、 カメラでの記録など、 多機能な災害対策ツールとして活用できます。 しかし、 電池が切れてしまえば全く役に立ちません。
・ポータブル電源という選択肢
最近、 防災意識の高い家庭で注目されているのがポータブル電源です。 大容量のバッテリーで、 スマートフォンの充電はもちろん、 小型の家電製品も動かすことができます。
・こんな時に威力を発揮
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冷蔵庫を数時間動かして食材を守る
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扇風機やヒーターで温度調節
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電気ポットでお湯を沸かして温かい飲み物を作る
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ノートパソコンを動かして情報収集や連絡を取る
従来は発電機が主流でしたが、 室内では使えない、 音がうるさい、 燃料の確保が大変といった問題がありました。 ポータブル電源なら、 これらの問題を解決できます。
・ソーラーパネルで持続可能な電力確保
ポータブル電源をさらに活用するために、 ソーラーパネルとの組み合わせも検討する価値があります。 日中に太陽光で充電し、 夜間にその電力を使用することで、 長期間の停電にも対応できます。
普段はベランダや庭に設置して電気代の節約に使い、 災害時には非常用電源として活用する。 このような 「普段使いできる防災用品」 が、 現代の防災対策のトレンドになっています。
・ポタ電とソーラーパネルのおすすめ
安心して使える、“普段使いの防災電源” ― Dabbssonの半固体LiFePO₄ポータブル電源シリーズ
防災とアウトドアの両方で信頼される電源として注目されているのが、Dabbsson(ダブソン)のポータブル電源シリーズです。すべてのモデルに半固体LiFePO₄バッテリーを採用し、従来型に比べて安全性・耐熱性・長寿命が大幅に向上。過酷な環境下でも安定した電力を確保できます。
2048Wh・2200Wの大容量で、家庭用冷蔵庫やIH調理器も動かせる安定出力を実現。停電時でも安心して日常生活を続けられるモデルです。
3072Wh,3000Wクラスの高出力を誇り、複数の電化製品を同時に使用可能。ソーラーパネル充電にも対応し、非常時や長期停電にも頼れるハイパワーモデルです。
半固体LiFePO₄技術をさらに進化させた最新モデル。より高い安全性と耐久性を両立し、プロフェッショナルユースにも応えるハイエンド電源です。防災だけでなく、日常の節電・エネルギーマネジメントにも役立ちます。
これらのモデルは「停電時だけでなく、普段から使える防災電源」として、多くのユーザーから支持されています。アウトドア、車中泊、家庭の非常用電源など、さまざまなシーンで活躍します。
ソーラーパネルで持続可能な電力を確保
ポータブル電源をより効果的に活用するためには、ソーラーパネルとの併用が最適です。日中に太陽光で充電し、夜間に電力を使用することで、長期停電時やアウトドア環境でも安心して電力を維持できます。
Dabbssonのソーラーパネルシリーズはポータブル電源に接続可能。軽量で折りたたみ式の設計により、持ち運びも簡単。自宅・避難所・キャンプ場など、あらゆる場所で持続可能な電力供給を実現します。
○防災グッズの管理方法
せっかく防災グッズを揃えても、 いざという時に使えなければ意味がありません。 定期的な管理が重要です。
・年2回の点検日を決める
防災の日(9月1日)と年始(1月1日)など、 覚えやすい日に点検することを習慣にしましょう。 電池の交換、 食料の賞味期限チェック、 水の入れ替えなどを行います。
・実際に使ってみる
年に1回は、 実際に防災グッズを使って生活してみましょう。 簡易トイレの使い方、 懐中電灯の明るさ、 非常食の味など、 使ってみて初めて分かることがたくさんあります。
・家族全員が場所を把握
防災グッズの保管場所を家族全員が知っていることも重要です。 また、 子どもにも年齢に応じて使い方を教えておきましょう。
・今日からできる防災アクション
防災対策は 「完璧を目指さず、 今できることから始める」 ことが大切です。
・今週中にできること
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家にある防災グッズのチェック
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足りないものをリストアップ
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家族で災害時の連絡方法を話し合う
・今月中にできること
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不足している防災用品の購入
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非常食を使った料理を作ってみる
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近所の避難所の場所を確認
・継続的に行うこと
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ローリングストック法での食料管理
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定期的な防災グッズの点検
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家族での防災訓練
○備えあれば憂いなし
災害はいつ起こるか分かりません。 しかし、 しっかりとした備えがあれば、 被害を最小限に抑え、 災害後の生活を少しでも快適に過ごすことができます。
完璧な防災対策を一度に揃える必要はありません。 今日から少しずつ、 家族に合った防災対策を始めてみませんか?あなたの 「今日の備え」 が、 家族の 「明日の安心」 につながります。
防災の日を機に、 改めて災害への備えを見直し、 安心できる毎日を手に入れましょう。 災害に対する備えは、 家族への愛情表現でもあります。 大切な人を守るため、 今日から行動を起こしてみませんか。
執筆
YouTubeチャンネル 防災士いろはの 「健康防災ナビ」
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